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東京ワーキングマザーログ

好きだったことを忘れてしまったこと。

少し前に、街で小沢健二を見かけた。
高校生の私にとって王子様だった小沢健二
1997年頃までのCDは全部持ってた小沢健二
Oliveの連載も欠かさずに読んでた小沢健二

約20年の時を経て、私がおばさんなら彼もおじさんなんだけど、彼はやはり変わらず「小沢健二」で、でもあんなに彼の歌が好きだったのにいつのまにか私はまったく聴かなくなってた。それでひさしぶりに「恋しくて」と「流星ビバップ」を聴いてみたら、なんかもう懐かしさで耳を殴られた。どうして好きだったことを忘れてしまってたんだろう。

嫌いになったわけでも忘れようとしたわけでもない。でもなんかどっかに置いてきちゃったんだよねぇ。時代とか流行りとか忙しさとか、あるいはまわりの誰かの影響とか、多分そんな小さなことで。ふと振り返ってみたら、置き去りにしてきてしまった「好きなこと」がいっぱいあった。

キューバダイビングは機材も結構揃えてたのにな。アメリカ在住時にはまってたR&BやHip Hopはもはや違う世界のよう。ほぼ週一ペースで映画館行ってたのも遠い昔で、ボビィブラウンのアイライナーはみんな干からびたし、ヒールの高い靴もいつのまにか少なくなった。

好きなこととかこだわりとか、そのときどきで移ろっていくのは当然ではあるけど、ここ数年は手離したり置いてきたりしたことの数が圧倒的に多い。その空いた分のキャパシティは夫と娘に持って行かれてて、それはそれでよいことなんだろうけど、なんだか自分が薄くなったような気もするわ。

このブログと海外ドラマは、もしかしたら最後の砦かもしれない。笑。