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東京ワーキングマザーログ

「Sex Education」S1&2 − 高校生とセックスとイギリス

タイトルからは想像できない、意外と甘酸っぱい系の学園モノ。まーでも高校生とセックスは切り離せないよね。

舞台はイギリスの片田舎。セックスセラピストの母親を持つオーティスは16歳の高校生。本人はいけてないタイプで性的にも超奥手にも関わらず、実は母親の影響で性知識のエキスパートであることを学校一のバッドガールに知られ、彼女と組んでセックスアドバイザーとして同級生たちの相談に乗ることに…

高校生たちの性的な悩みを中心に、メインキャラたちの性的・精神的成長、友達・親子・恋愛関係のすったもんだを盛り込みつつ、時にコミカル、時にシリアスで、意外なほどに清涼感のある学園ドラマ。イギリスにしては明るく爽やかすぎるくらい(笑)。登場人物にインド系が多いところとかイギリスぽいけど、いつもお天気だし明るいし、イギリス英語を話してなかったらアメリカが舞台と錯覚しそうなくらい、イギリス独特のダークでシニカルな感じが薄い。このドラマでは誰も歌わないけど、“Glee”を好きな人は好きなタイプのドラマじゃないかな。私が大好きな映画、"10 Things I Hate About You"ともなんとなく似通う部分があったりして、もう学園モノなんて歳でもないと思いつつ見たけど、やっぱりこういうの楽しいし好きだわ。

それと、最近の日本では性教育というと「正しい知識を身につけることでいかにして自分の身を守るか」という、若干ネガティブなニュアンスを感じることが多いんだけど、このドラマではみんな性的な多様性や性的探究にオープンかつポジティブなところもよい。女性の性被害も扱われるけど、女子たちが結束して対応するところがよかった。これがイギリスの普遍的な現実ってわけではないと思うけど、こういうドラマが生まれる&受け容れられる文化的背景がよいよね。

シーズン2はTomatometerで100%!