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東京ワーキングマザーログ

おわりとはじまり。

私の職場では和暦は使わないから、平成が終わるといっても業務上はさほど影響はないのだけれど、日本に暮らす人間としてはやっぱりなんだか感慨深い気がするよね。昭和生まれとは言え、人生の大半は平成だったわけだし、昭和のほうが断然記憶に薄い。30年後には、娘が平成について同じことを言ってそうな気がするけど、そのころ日本は健在だろうか。

今日、突然異動の打診があった。

部署異動というか厳密には部署内のチーム異動。以前(数年前だけど)経験したことのある業務だから仕事内容的にはそれほど不安はないけど、経験を買われているがゆえのプレッシャーはあるし、以前よりも責任の大きい立場にもなるのが気がかり。ワークライフバランスへの影響も慣れるまでは大きそう。

今回の異動を断ることは可能だけど、最近の部内や関係部署の流れを見ていると、そのうちまた別の異動話が持ち上がる予感。それが私に来るか、他の人に行くかは分からないし、異動先が部内か部外かも分からない。ひとまず比較的安全なところで落ち着きたいなら、今回の話を受けるほうがよさそう。

決まれば、異動はたぶん夏ごろ。でも、すぐに引き継ぎや準備が始まるだろうし、異動後も新しい業務に慣れるまでは大変だし、なんだか慌ただしい一年になりそう。

あ、でも。

静かで落ち着いた一年なんか、この会社に入って一度としてあったっけ。

…いや、ないわ。笑。

とりあえず覚悟を決めよう。平成は終わる。新しい時代が始まる。いつだって変化や動きにしなやかに順応できる人間になりたい。

「Homecoming」ー ジュリア・ロバーツの貫禄を見た

プリティ・ウーマン」から29年。当時22歳だったジュリア・ロバーツは現在51歳。ここしばらくは30代後半くらいのイメージだったけど、今回は年相応を感じた。

始まりは2018年。米軍帰還兵の支援施設「ホームカミング」でケースワーカーとして働き始めたハイディ。そこでは民間企業ガイストの運営により、戦地から帰還した兵士の日常生活への順応をサポートする活動を行っていた。そこで出会ったウォーレンという若い黒人兵と、カウンセリングを通じて心を通わせるハイディ。しかし、その施設には別の目的が隠されていた。

それから4年後。国防省の調査員トーマスは「ホームカミング」に関する苦情を捜査するうちにハイディに行き当たる。しかしハイディはなにも覚えていないと言われ、当時のほかの関係者にもはぐらかされる。納得がいかないトーマスはさらに謎を追求していくー

サスペンススリラーの部類に入るかと思うけど、静かで淡々としたドラマ。舞台がフロリダとは思えないほどに彩度を落とした映像が逆にストーリーのシリアスさを引き立たせる。敢えてドラマティックに仕上げないことで得体が知れない不穏さを出したかったのかも。2018年と2022年の二つのタイムラインが交錯し、最初は少しストーリーが掴みづらいけど、 話が見えてくると結構面白い。2018年の真面目なハイディと2022年の乾いたハイディを演じ分けるジュリア・ロバーツに貫禄を感じた。なんだかんだで30年近くずっとハリウッドでトップクラスの女優なんだもんな。今作では彼女を美しく魅力的に見せるような演出はなく、むしろ老け感としわとか晒しまくっているんだけど、それもなんかすごい。やはり貫禄か。

ハイディと親しくなる帰還兵、ウォーレン役のステファン・ジェイムズがとてもチャーミングなんだけど、なんと実年齢25歳。ジュリア・ロバーツとはどう見たって親子並みの年齢差。ケースワーカーと一帰還兵という立場を超えた二人の関係がストーリーの中で持つ意味を考えると、もうちょっと年齢が近い方がいいんじゃないかと…。製作総指揮にもジュリア・ロバーツの名があるところを見ると、彼女がハイディを演じたくてこうなってしまったのかも。ハイディが駆け出しのカウンセラーで上司にいいところを見せようと張り切ってるという役どころを考えても、30歳前半くらいの女優の方がよかったのでは。

ちなみにシーズン2も製作決定してるけど、ジュリア・ロバーツは出演しないとのこと。となるとシーズン1のキャラクターはあまり出ないのかな。気になる。

週末の朝のパンケーキ

パン買い忘れたー!でも卵と牛乳はあるー!という週末の朝はパンケーキで誤魔化すのが定番。プレーンとココアチョコチップの二種類をいっぱい焼いたらなんだか朝からパーティぽくなった。笑。

不恰好なハートのパンケーキにチョコデコペンで不思議な顔を描く娘。リクエストに応えてクマやウサギも焼いたんだけど、食べたのはハートのみ。なぜ???笑。

こどものころのお菓子作りで今も思い出すのは父がドーナツを作ってくれたこと。たぶん私が小学校1年生くらいで、当時父は単身赴任中。営業職で週末は接待ゴルフも多く、今思えば貴重な休日に遠路はるばる帰ってきて疲れてもいただろうに、私が食べたいとねだったドーナツを一生懸命作ってくれた。ホットケーキミックスを使って、丸めて揚げて、砂糖をまぶしたドーナツ。

穴の開いた所謂ドーナツ型じゃないのが不満だったのをよく覚えてる。「お母さんだったらできた」「お母さんが生きていたら」っていう、こどものころの私のお決まりの恨み節。母の死のせいにすることで不自由な現実と自分なりに折り合いをつけてはいたんだけど、まー、当時の私ってば可愛げなかったと思うわ。笑。

父はあのドーナツのこと覚えてるかな。今度会ったとき聞いてみよう。

「The Good Place」ー 新しい死後の世界へようこそ

次に何を観ようかと迷ったとき、私が参考にするのは大概Rotten Tomatoesなんだけど、この「The Good Place」はシーズン2と3のトマトメーターが100!

あらすじを読んだ限りではピンとこなかったんだけど、評価の良さが気になったので観てみた。最初数話は「うむ?」って感じだったのが、シーズン1の終盤でガツンと来て、やめられなくなった。笑。できることなら一気に続けて観て、ふわっとしたこの世界に引き込まれるのがおすすめ。

主人公はアリゾナ出身で、自他共に認める「trashbag」のエレノア。目が覚めたら死後の世界にいたエレノアは、同姓同名の善人と間違えられて「The Good Place」(いわゆる天国)に送られたことに気付く。偽物とバレないようにと躍起になるエレノアだが、「The Good Place」に相応しくない奇妙な事件が次々と勃発。ソウルメイトとして紹介された倫理学者チディの助けを借りてなんとか騒ぎを収めようとするが、“Miss イギリス上流階級“でイヤミな隣人タハニ、そのソウルメイトで沈黙の僧侶のジャニュも加わり、事態は思わぬ方向へ進んでいく… というストーリー。

「死後の世界」の話なんだけど、天国地獄ではなく「The Good Place」・「The Bad Place」という呼び方が新しい。まーでも要は天国地獄なんだけど、全体がパステルトーンな、妙に明るくて軽妙なコメディドラマ。ドロドロ感や暗くて重たいところが一切ない。

メインキャラは前述の4人のほかに「The Good Place」の建築家マイケルとのAIアシスタントのジャネットを加えた6人で、白人、黒人、インド系、アジア系が揃ったソツのないキャスティング。この6人のキャラクターのバランスとコンビネーションがとてもよくて、次々と意表を突いた展開が繰り出されるけど、キャラクターたちのほどよいコミカルさのおかげで、なんかこう安心して楽しめる。往年のシットコム感。

エレノアを演じるのはクリステン・ベル。相変わらず可愛い。潔いほどの自己中心的なクズ女をこれほど爽やかかつ好感度高く演じられる女優は他にいないよね。しかしなんかずーっと若いよなーと思って調べたら、もう38歳だった。ぜんっぜん38歳に見えないんですけど。どういうこと?笑。

インテンスなドラマに疲れて、ゆるっと楽しみたくなったときにおすすめ。新しい死後の世界があなたを待っています。

またひとつ年を取った

もうお祝いなんて要らない、というかもう年はもう取りたくない… と思っていたけど、会社でチームのみんながサプライズでお祝いしてくれた。

せっかくのキルフェボンのタルトが箱のままだけど、美味しかったしうれしかった。やっぱりごちゃごちゃ言わずに誕生日は祝うほうがよいよね。と言いつつ、一週間前に夫の誕生日でケーキ焼いたからケーキはもういいか…となって、家では誕生日ムードなし。笑。娘からはハートに折った折紙(手書きメッセージ入り)を貰い、夫からのプレゼントは「入荷待ち」だそうで待機中。

ちなみに誕生日の日付自体は近いけど、夫は私より5歳下。年の差を感じることは滅多にないけど、不意に昔流行っていたことの話をしてまったく通じないとムカつく。笑。

年といえば、二人目欲しかったけどそろそろ潮時かなー。計画外とか予定外とかもまったくありえなくはないけど、今後家族の未来を考える上では一人っ子確定路線で行こうかと。とにかく娘は可愛いし、我が家はとてもしあわせだから、これはこれでいいのだと思う。

先週末は大好きなズーラシアンブラスの「音楽の絵本」コンサートへ。「子ども向け」とか「娘のため」とか言いつつ、一番ズーラシアンブラスを楽しんでるのはもしかしたら私かもしれない…と気付いてしまった。笑。

「音楽の絵本」は構成がよく考えられていて、前半はわりと静かに聞かせる感じに始まり、後半はアレンジやお決まりギャグの演出で楽しませ、最後は陽気な曲でシメる。もう5回は行っててパターンは分かってるんだけど、毎回曲が違ったりアレンジが違ったりで、本当に楽しい。

今後は5月のファンクラブコンサート、8月のサマーミュージックフェスティバルにも娘を連れて行く予定。今はキャラクターのぬいぐるみ効果(?)で喜んで来てくれる娘だけど、もう行きたくないって言い出したらどうしよう。あと5年くらいは大丈夫かな…

「The Umbrella Academy」ー ある家族の物語

アメコミが原作のスーパーヒーローもの。だけど「スーパーヒーローが世界を救うために悪と戦う」正統派ではなく、どちらかというとスーパーヒーローの家族ドラマ(+世界を救う)。マーベルでもDCでもなく、ダークホースコミックス(「シンシティ」あたりが有名)とあって、世界観もなんだか新鮮。

始まりは1989年10月1日。前日まで妊娠すらしていなかった世界各地の43人の女性が突然、しかも同時に子供を産む。億万長者のハーグリーヴス卿はそのうち7人を探し出して養子にし、その中で特殊能力を持った6人を訓練。「アンブレラ・アカデミー」というスーパーヒーローチームを作りあげ、一世を風靡した。

それから十数年後、離散していたアンブレラ・アカデミーのメンバーたちは、ハーグリーヴス卿の死を知って集結。その葬式で急に時空が開き、タイムトラベルで失踪していたナンバーファイブが帰還する。それを機に奇妙なできごとが起こり始め、やがてアンブレラ・アカデミーはふたたび世界を救うために戦い始める。

…と書くとやっぱりヒーローものなんだけど、デジタル感がなく近未来感もない。一応ドラマでは2019年の設定なんだけど、服装とか街の様子とか、どこかダークでレトロで、それが逆にかっこいい。ハーグリーヴス邸の薄暗くてアンティークな感じとか、母親型ロボットの50年代なファッションとか、ダサめなドーナツショップとか、すごーく好み。音楽の使い方もストーリーとの絡め方がすごく上手くて、特に「One」がかかるシーンは、映画「マグノリア」を思い出してきゅんとなった。ワルキューレの騎行のシーン、ボーリング場のシーンは意表を突かれて笑った。ストーリー展開はちょっと無駄が多い感があるけど、こういう映像と音楽の組み合わせ、トータルでのドラマの世界観は私の好みにストライク。ああシーズン2も楽しみ。

しかしひとつだけイラっとしたのが「携帯電話」が一切出てこないこと。設定2019年なのにどうしてー!と思ってたら、原作は1977年が舞台だった。そういうことだったのね…

「アンブレラ・アカデミー」の演者の面々はヴァーニャ/ナンバー7を演じるエレン・ペイジ以外はわりとフレッシュな感じ。私はキャラクター的にはクラウス/ナンバー4が一番好きかな。あと、殺し屋チャチャを演じているのがR&B界のクイーン、メアリー・J・ブライジってのが私には衝撃だった。顔を見ると「Be Without You」が頭を流れるんですけど!女優を始めたなんて全然知らなかった。ほんと衝撃。

あ、でもこれ、家族ドラマです。機能不全に陥ったかつてのスーパーヒーローファミリーの再生の物語、プラス、人類の滅亡の阻止。だけどやっぱり家族なのよ。たとえ歪でも、そこには愛がある。

もったいないって簡単に言えない。

旦那様の海外駐在に帯同中の友達(二児持ち)から帰国の時期が決まったと連絡が来た。

またご近所ワーママ付き合いができるー!と喜んでたら、自分の実家のある都外の住宅地に住んで専業主婦をしたいとか。えーもったいない!って返しそうになったのをぐっと堪えた。学歴だって職歴だってぴかぴかで本人も優秀でまだ30代半ばなのに、と外野の私は思っちゃうけど、本人なりにいろいろと考えや覚悟のあることだよね。私からしたら仕事を辞める方が辛いし怖いと思っちゃうけど、仕事を辞めて海外に行って、その間に第二子も産んで育てて…と、私とはまったく違う数年間からの専業主婦志向。もったいないとか簡単には言えない。

でもとりあえず時差を気にせず話せるようになるのが楽しみ。夏までが長いなー。

ついでに、週末に娘と一緒作ったケーキ。

シフォンケーキを焼いて生クリームとカラースプレーとキャンドルでデコレーションしただけ。いちごはあまり好きではない娘に却下されて、なんともシンプルな仕上がりだけど、一応、夫のための誕生日ケーキ。笑。シフォンケーキはちゃんと焼けていたから、いっか。

私は器用でない上に面倒くさがりで、お菓子作りとかあまり向いてないんだけど、娘は本当に楽しそうだった。小さな失敗はいくつかあったし、クリームは塗りムラだらけだけど、まー、まだ4歳半。いろんなことに興味を持って体験して楽しんでくれたらそれでよし。私が面倒だとか時間がないとか、そういう理由でNOと言わないことが、ささやかながらも私の目標でもあります。笑。

材料も余ってることだし、またシフォンケーキ焼こうっと。