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東京ワーキングマザーログ

読み物ログ

「日本のワーキングマザー」の衝撃

NY Timesが日本のワーキングマザーを取り上げた記事が話題になってると聞いて、さらっと読んでみたら、我が家とはまったく違う世界が広がっていた。「共働き」「ワーキングマザー」というだけでは一括りにはできないし、共感しあえるわけでもないのは分かっ…

「Crazy Rich Asians」- 世界が違うから面白い。

映画が面白そうだから原作をひとまず読んでみたら、それだけでお腹いっぱいになってしまった。 ジャンルはロマンティックコメディ。現代的なカップルと保守的な親族+階級社会の不和と対立という、わりと古典的なプロットだけど、ハリウッド映画的には主人公…

「Big Little Lies 」ー 不穏で不安な母親たち

めずらしく先にドラマを観て、それから原作を読んだ。 舞台は、原作ではシドニー郊外(ドラマではカリフォルニア州モントレー)の海沿いの町。冒頭でまず誰かが死んだことが描写されるものの、詳細は伏せられたままに、話はキンダーガーデン(ドラマでは小学校)…

「Sharp Objects」ー ほんとうに痛いのは心か体か。

普段スリラーはあまり読まないけど、アメリカの友達がFacebookでTVドラマ版を絶賛していたので、気になって読んでみた。タイミングよくKindleでたったのUSD 1.17だったし。(Kindleの価格設定は大体おかしい。) さて。日本ではなぜか「KIZU ー傷ー」という、…

「Pachinko」- 異文化を語る難しさ

2017年の全米図書賞の最終候補となったベストセラーで、Apple社がTVドラマ化することでも話題の「Pachinko」を読んだ。どうやらまだ日本語に翻訳されたものは出版されてないみたいだけど、やはりこれは「在日韓国人」が主人公だからかしら。 作者は韓国系ア…

「またの名をグレイス」ー 主観と客観の狭間

「ハンドメイズテイル」に続く、マーガレット・アトウッド原作のドラマ化、「またの名をグレイス」。ドラマ化されていると知って原作を読み、それからドラマを観た。Netflixの6話完結のミニシリーズ。なので割愛されてる箇所も多々あったけれど、基本的には…

「ハンドメイズテイル」の現実性

まだ9月も半ばだけれど、今年見た海外ドラマの私的ベストは『ハンドメイズテイル』だとすでに決めている。原作から飛躍しつつも原作を損なわない稀有なドラマで、それだけでも評価に値するのに、このタイミングでドラマ化した製作者たちの狡賢さときたら!こ…