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東京ワーキングマザーログ

「Homecoming」ー ジュリア・ロバーツの貫禄を見た

プリティ・ウーマン」から29年。当時22歳だったジュリア・ロバーツは現在51歳。ここしばらくは30代後半くらいのイメージだったけど、今回は年相応を感じた。

始まりは2018年。米軍帰還兵の支援施設「ホームカミング」でケースワーカーとして働き始めたハイディ。そこでは民間企業ガイストの運営により、戦地から帰還した兵士の日常生活への順応をサポートする活動を行っていた。そこで出会ったウォーレンという若い黒人兵と、カウンセリングを通じて心を通わせるハイディ。しかし、その施設には別の目的が隠されていた。

それから4年後。国防省の調査員トーマスは「ホームカミング」に関する苦情を捜査するうちにハイディに行き当たる。しかしハイディはなにも覚えていないと言われ、当時のほかの関係者にもはぐらかされる。納得がいかないトーマスはさらに謎を追求していくー

サスペンススリラーの部類に入るかと思うけど、静かで淡々としたドラマ。舞台がフロリダとは思えないほどに彩度を落とした映像が逆にストーリーのシリアスさを引き立たせる。敢えてドラマティックに仕上げないことで得体が知れない不穏さを出したかったのかも。2018年と2022年の二つのタイムラインが交錯し、最初は少しストーリーが掴みづらいけど、 話が見えてくると結構面白い。2018年の真面目なハイディと2022年の乾いたハイディを演じ分けるジュリア・ロバーツに貫禄を感じた。なんだかんだで30年近くずっとハリウッドでトップクラスの女優なんだもんな。今作では彼女を美しく魅力的に見せるような演出はなく、むしろ老け感としわとか晒しまくっているんだけど、それもなんかすごい。やはり貫禄か。

ハイディと親しくなる帰還兵、ウォーレン役のステファン・ジェイムズがとてもチャーミングなんだけど、なんと実年齢25歳。ジュリア・ロバーツとはどう見たって親子並みの年齢差。ケースワーカーと一帰還兵という立場を超えた二人の関係がストーリーの中で持つ意味を考えると、もうちょっと年齢が近い方がいいんじゃないかと…。製作総指揮にもジュリア・ロバーツの名があるところを見ると、彼女がハイディを演じたくてこうなってしまったのかも。ハイディが駆け出しのカウンセラーで上司にいいところを見せようと張り切ってるという役どころを考えても、30歳前半くらいの女優の方がよかったのでは。

ちなみにシーズン2も製作決定してるけど、ジュリア・ロバーツは出演しないとのこと。となるとシーズン1のキャラクターはあまり出ないのかな。気になる。