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東京ワーキングマザーログ

ママのお母さん

最近の娘は、私の母のことが気になるらしい。

つい最近まで「おじいちゃんは私のおじいちゃんなの!ママのおとうさんじゃない!」と言っていたのが、ようやく「私のおじいちゃんはママのお父さん」だとようやく納得したらしい。そしたら今度は「おばあちゃんは?ママのお母さんは?」と。

シンプルに「おばあちゃんはもう死んじゃったのよ」と伝えたら、「なんで死んじゃったの?いつ死んじゃったの?」と。「娘が生まれるよりもずっと前に病院で死んじゃったの」と答えたら、今度は「死んだらどこに行くの?」。安易に「天国」と答えたら「天国ってなに?」と訊かれ、あまり考えずに「美味しいものがいっぱいあるところ」と自分の願望を言ったら、傍で聞いていた夫に笑われた。私も夫もまったく宗教心がない。

そして数日後、今度は写真が見たいと娘が言い出した。見せてあげたら、えーっと言われた。まぁしょうがないよね。写真の母は30歳前後、いまの私よりも10歳くらい若い。母は、私がちょうど今の娘と同じ年で月齢のころに、31歳で亡くなっている。

幼児のうちに母親を亡くして、私が大人になるまでにはそれなりに不便も苦労もあったけど、喉元を通り過ぎてしまった今は敢えて語るほどのことでもない。けど、自分が同じ年頃の娘を持つ立場になって思うけど、小さい子供を残して死んじゃうってとんでもなく絶望的なことだよね。

まーでも、私の母の場合、病気ではなく、ある日突然予想外の事態により亡くなったから、死ぬ直前までまさか自分が死ぬとは思ってなかっただろうし、残していく家族のことを考えて苦しむ時間は少なかったんじゃないかな。というか少なかったと思いたい。

娘の花嫁姿を見るまでは言わないけど、せめて娘が18歳になるまで、いや、独り立ちできるようになるまでは見守りたいな。もしもそれが保証されるなら大抵のことは乗り越えられる気さえする。

とりあえずは健康第一!ついでにダイエット!!もうそろそろ5年前の体重に戻したいわ。涙。

雪山に行ってきました

その前に雪つながりでFrozen2続報。
楽しみ!だけど娘は怖がりそうな気が。

さて。
去年、年末年始の帰省を回避して真冬にスキー旅行兼帰省に切り替えて、特に娘と父に好評だったので、今年は二年連続二回めのスキー帰省。新幹線、在来線を乗り継いだあと、父の車に乗って、トータルで片道3時間半で雪山へ。帰省も兼ねるからどうしても移動長め&エリアが限定的になるけど、今回はお天気もよくて楽しかった。

キッズエリアの動く坂道に乗ってはしゃぐ娘。背後は父。連日の寒さで雪はガリガリに固まってて、雪合戦や雪だるまはできなかったけど、そり遊びをたっぷり満喫。働いている外国人になぜか「ジャパニーズ?」と聞かれたので、逆に出身を聞き返したら「ネパール」。「エベレストより寒くない」って言ってた。そりゃそうだ。笑。

今回、娘はスキーに初挑戦。レンタルスキー屋の人が父の同級生というミラクルな遭遇により、途中からなんでも1000円で貸してくれたので、父も30数年ぶりのスキー。そして娘は30分ほどでギブアップ… まーでも、この日はかなり雪は固かったし、コーチが身内では仕方ない。来年やる気あったらスキー教室に参加するのもいいかな。私はスキー苦手だけど。笑。

ちなみに装備は、大人はレンタルで、娘は自前。一昨年セールで買ったNorthfaceのジャケット(100だから今年で最後)、去年楽天で買ったスキーパンツ(110。まだいける。)に、今年買ったモンベルのパウダーブーツ(19)。モンベルのブーツは軽い(約250g)せいかワンサイズ大きくても問題なし。今後の成長次第だけど再来年までいけるかな。(いけるといいな!)

ついでに、こちらは雪山に向かう途中の高速道路のサービスエリアでの一枚。高原+小高い丘+逆光で、なんだか妙に標高が高そうな雰囲気に。ぱっと見雪山登山ぽいけど、娘スカート姿。笑。

「This Is Us S1」ー家族愛というファンタジー

12年前、「HEROES」のピーター役で私の心を鷲掴みにしたマイロ・ヴェンティミリア。マイロが出てる!っていうただそれだけで観始めたドラマなんだけど、何これ。好きすぎる。

邦題ではなぜか「36歳、これから」と付け加えられていて、まぁその通りストーリーは主人公たちの「36歳の誕生日」から始まる。たぶん何も知らずに観たほうが面白いからこれ以上詳しくは話さないけれど、誕生日が同じ日の4人の男女の、それぞれの人生と家族をめぐるファミリードラマ。

過去と現在の二つのタイムラインを行ったり来たりして話が進むんだけど、そこ「過去」が80〜90年代で、もうそのノスタルジック感だけで狡いくらいぐっとくる。その上、主人公たちが一見特別なようでいて、いい意味で「普通の家庭」で、主人公それぞれがペアレンティング、キャリア、夫婦関係などリアルな問題を抱えて悩んで苦しんでいて、でも絶対的な家族愛に支えられているところとか、そりゃあもう共感するし好きになるよね。今どき珍しいくらいにストレートで清涼感のあるドラマ。

私の場合、「Westworld」なんか観た直後だっただけに、余計に涙腺に来た。まさに珠玉の家族愛というファンタジー。タイミング次第では楽しめなかったり皮肉ったりしたくなるジャンルだけど、いまの私のメンタルには痛烈なボディブローだったわ。そしてマイロはやっぱり最高。「HEROES」から10年、変わったけど変わらない笑顔。

S2はまだ有料レンタルだけど、借りて観ちゃおうかな… 悩ましい。

残業をした日。

私が20時過ぎに家に着いたら、夫と娘はすでに夕食の片付けも終わってTVタイム。私が夫の作った夕食を温め直して食べている間に二人はお風呂に入り、私が食器を片付けてお風呂に入っている間に二人は寝室へ。誰もいなくなって空っぽのリビングで洗濯が終わるのを待ちながら、これって一般的にはお父さんにありがちなシチュエーションだよねーと思った。

そう言えば、夫は家事育児に関してまったく不平不満を言わない。自分のほうが負担が多いとか私の仕事都合を優先しすぎとか、そういうことを言われたこともない。自分の貢献度アピールとかもない。ただもう、当たり前のこととして日々脈々とこなしてる。いや、実際当たり前のことだし、どっちがやったっていいんだし、忙しいときはお互いカバーしあってるけどさ、疲労が溜まると愚痴っぽくなったり、些細なことで苛ついたりする私とは、ぜんぜん違うことに今さら気付いた。

反省して明日からまたがんばります。
しかし残業した日は明日が近いわ。

「日本のワーキングマザー」の衝撃

NY Timesが日本のワーキングマザーを取り上げた記事が話題になってると聞いて、さらっと読んでみたら、我が家とはまったく違う世界が広がっていた。「共働き」「ワーキングマザー」というだけでは一括りにはできないし、共感しあえるわけでもないのは分かってたけど、これはもう同じ部類に属してる気がしない。

私も保活には苦戦したし、復帰直後からフルタイムだったし、保育園入りたては娘が病気がちで大変だったし、なのにそういうときに頼れる実家・義実家はないしで、それなりに苦労してきたつもりだったけど、この記事の人とかもうレベルが違いすぎて引く。子供の数も違うから単純には比べられないけどさ、夫がこれだけ何もしない(できない)とか、勤務先がこんなに時代錯誤な思考回路とか、何なのこれ。私がこの状況だったらとっくに全部投げ出して逃げてる。

うちの夫は家事も育児も全然厭わないし、むしろ私と同じかそれ以上の家事育児を日々こなしてる(ちなみに夫と私の年収はほぼ同じ)。私の勤務先はワーキングマザーに理解があるし、残業なんか強いられないし、私は復帰後に昇進も昇給もしてる(ただしバリキャリではない)。私のまわりや友達には、我が家みたいな家庭が多いから、最近はこういう形態が「共働き」な時代なんだと思ってたわ。属するコミュニティとか働く業界の違いなのかなんなのか。

たとえ夫の年収が倍になると言われても、私はワンオペで家事育児は絶対にお断り。逆でも嫌。ふたりで働いて、家事も育児も均等にシェアすることで、我が家はしあわせな均衡を保っている。というか、もしこのバランスが崩れたらもう存続する気がしない。(あーでも… もし夫の年収が5倍になるなら、私仕事やめて大学院とか行きたいかも。笑。)

それはともかく。
日本のワーキングマザーがみんなこんな状況かのように発信されるのは、ちゃんと家事育児をこなしているワーキングファーザーたちの立場を考えると若干イラつくんだけど、これを機に時代錯誤な体制や考え方の会社や男性が自分たちがやばいということに気付いて行動や考え方を改めてくれますように! 本当にそれだけは切に願う。

NY TimesのTweet

と、記事。 Japan’s Working Mothers: Record Responsibilities, Little Help From Dads - The New York Times

日本語もあった。 日本のワーキングマザー 妻の過大な負担・夫の過少な支援 - The New York Times

「Westworld S1 & S2」ー アンドロイドに騙される。

評価が高いから何となく観てみたら、すっごく疲れた。何この気が抜けないドラマ。油断するとディテールを見落とす&アンドロイドたちに騙される…。プロット多すぎ、時間軸複雑すぎ、まぁでもそこが面白いんだけど、暴力的なシーンは多いし、人も機械も死にまくるし、好き嫌いは結構分かれるかも。

舞台は近未来の高級テーマパーク、「ウエストワールド」。そこでは、人間そっくりの精巧なアンドロイド(ホスト)を使って、古き良き西部劇の時代の世界が再現されている。訪れた人間(ゲスト)は、西部劇の世界を疑似体験して楽しめるだけではなく、暴力、殺人、レイプなど、欲望のままに振る舞うことが許されている。ホストたちは与えられた設定やシナリオに基づいて行動し、ゲストに傷つけられ殺されては、回収・補修・リセットされ、そしてまたパークに戻されて同じストーリーを繰り返す。しかし、やがて経験値の高いホストたちに自我が芽生え、この虚構の世界の歪みを察知し始める。一方で、謎の行動を取るゲストや、パーク本部の対立など、複数のプロットと時間軸が交差しながら、話は進んでいく…。

要はとにかくややこしいし、なかなかドラマの全体像が見えてこないけど、見えてくると一気に面白さが加速する。スケールの大きさもさすがだし、ウエストワールドも、S2で出てくる日本の江戸時代を再現した「ショウグンワールド」も細部までよくできてる。

ドラマ全体を通して、機能的には人間そっくりで人間同様の自我を持つアンドロイドは、それでもあくまで「機械」なのか、あるいは「人間」として見なされるべきなのか、という点も問われるのだけれど、アンドロイドを見分けがつかないくらい人間とそっくりにするのが間違いよね。どんなにそっくりでも、アンドロイドは年を取らない。

ちなみに前述のS2のショウグンワールドでは、真田広之菊地凛子が時代劇風に日本語でホストを演じてるんだけど、あくまで「外国人が作ったテーマパーク」なので、あちこちトンデモが混じってて、その破壊力がすごい。笑。タンディ・ニュートンが突如日本語話し出すのも含めてすごい。笑。でもガンマンの世界と対をなすのがサムライの世界ってのは、結構いい目の付け所だよね。納得。

合わせて、メインのアンドロイドキャラを演じるエヴァン・レイチェル・ウッドの作り物感のある美しさも印象的だった。管理者のコマンド次第で表情などがすっと入れ替わる演技も含めてすごかった。

そういえば「9年本部に回収されなかった」っていうアンドロイドが一体出てくるんだけど、ウエストワールドのアンドロイドは充電とかメンテとか要らないんだろうか… いくら人間に近くても人工物なのにね。不思議。

雛人形を飾った。

今週末、子連れで遊びに行った友達の家に雛人形が飾ってあった。もうそんな時期だったかー!と家に帰ってから娘とふたりで雛人形を飾った。

夫両親も私の父も、私たちの育児にまったく口を出さないタイプなので、雛人形もちろん、自分たちで浅草橋まで出向いて選んで買った。行くまではどれも似たようなもんでしょ、と思っていたけど、あれこれ見てみたら意外とどれも「これじゃない」感が強くて、気に入ったものが見つかるまで結構大変だった。笑。あれからもう4年経つのか… 早い!

さんざん探し回ったわりには、わりと定番な黒い衣装のお内裏様に、朱色の衣装のお雛様。だけど、サイズも衣装も顔つきも全部ひっくるめて、理想どおりだったのはこれだけ。やっと巡り合えたときには即決したほど、私なりに思い入れのある雛人形。娘がいつまでも大切にしてくれたらいいなぁ。

と言いつつ、私自身の雛人形は実は実家に置きっぱなし。だって7段飾りのフルセットが一つと、ガラスケースに入った特大のお雛様&お内裏様のセットが一つだよ…。好景気だった時代の副産物すぎて、いまの我が家では飾るのも保管するのも無理。

私が子供のころは毎年飾って写真を撮ったりはしていなくて、今私の手元にある写真はこれだけ…。しかも私が着てるのは多分パジャマ。笑。いろいろと仕方ないことの多かった子供時代ではあったけど、やはりちょっと寂しい。

和装まではできないけど、忘れないうちに今年も娘と雛人形の写真を撮らなきゃ。