amamammelog

東京ワーキングマザーログ

恋愛とギリギリの何か。

先週、13年ぶりに友達と会った。

アメリカの大学で英語プログラムを受講していたときのクラスメイト。サウジアラビア人の男性で、今はサウジアラビア中央銀行で働いていて、今回は東京で開かれた金融の国際会議に出席するために来たとのこと。Facebookで繋がってはいたものの、サウジアラビアは文化的にも地理的にも遠すぎて、もう二度と会えないかと思っていただけに、本当にびっくりして嬉しくて、すぐに予定を調整して会う約束をした。人生って、ほんと何が起こるか分からない。

しかし13年は長い。会うまでは少し心配していた。サウジアラビアに戻って久しい彼は、もうアメリカで出会ったときの彼とは違うかもしれない。でも、そんなのはまったくの杞憂で、顔を見たら一瞬で13年前に引き戻された。覚えているよりも恰幅がよくなって眼鏡もかけていたけれど、13年て意外と大したことないじゃん。お互いにただ少し大人になっただけ。

そこから3時間、食事なんかほぼそっちのけでノンストップで話し込んだ。13年前の思い出。最近の暮らし。お互いの国の状況。サウジアラビアにも税金が導入され、オイルマネーに頼らない開発を進めてるとか。数年前に初めて映画館もできて(!)、若い世代を中心に変化が起きているとか。とにかくもう楽しくて興味深くて名残惜しくて、食事のあとは意味もなく二人で銀座を散歩した。13年前も今も、恋愛に近いけれど恋愛にはならない。多分これは恋愛とギリギリの何かだけれど、日本とサウジアラビアはいろんな意味で遠すぎて違いすぎて、お互いに永遠に踏み込めない。だけどかだからか、最高に居心地がよい。

13年前の自分に戻って、また今の自分に帰って、この夜は、なんだかすごく新鮮で濃密だった。これもお互いに今が幸せで安定しているからこそかな。ただ、よい思い出がまた一つ積み重なっただけ。またいつか会えたらいいな。サウジアラビアにはとても行ける気がしないけれど(笑)、アメリカか、ドバイか。あるいはまた東京か。

長く生きていれば叶うかな。がんばって生きよう。